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あしあと

エンジニアリング組織論への招待を読んだ

正確にはKindle本をiOSのテキスト・トゥ・スピーチで聴いた。

通勤中にajitofm 20: Refactoring Organizationsを聞いていて、会社着いたらポチっていた。 今の職場での失敗・成功体験が自分の中でも整理出来てきた頃、かつ、新組織のチームリーダーの立場でどうチームをまとめていくか不安もあった頃で、 この本がすべてを語ってくれていたので、とても良いタイミングで出会えたのだと思う。

自分の思考について

「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を読んで以来、アドラー心理学に感銘を受けていて、自分の考え方の軸になっている。 「エンジニアリング組織論への招待」も、同様の考え方が出てくるのだけど、アプローチがすごくロジカルで感動した。 例えば、

人は知らず知らずのうちに、「コントロールできないもの」 をコントロールしようとして、さらに思考が混乱するとか、ストレスに感じてしまいます。何か、問題を解決したかったり、良い結果をもたらしたかったら、何がコントロールできるのか、そして何がコントロールできないのかを冷静に判断する必要があります。

"ニーバーの祈り"で知られている内容で、本質的には同じことを言っているのだけど、 "祈り"自体はクリスチャンが神様に対して祈っているものでスピリチュアルなもの。 アドラー心理学では、自分の思考・目的などにフォーカスして、神様という存在を抜きに議論することができた。 そしてこの本では、更に現実の会社組織、ビジネス現場のケースに落とし込んで議論されている。 自分がこの本を気に入った理由の一つだ。

チームでの働き方について

今までリーダーとかマネージャみたいなポジションに苦手意識があって、 細かく指示出しして管理(マイクロマネジメント)しようとした結果、自分がボトルネックになって 抱え込みすぎてパンクしたりと、うまくいかなかった経験があったからだ。 また、指示がテキトーな管理職には、丸投げか〜?無責任すぎでは?と腹を立てたりしていたのだが。

この本を読んで、リーダーとしてどう振る舞うのがチームや会社全体として良い方向に向かえるのか、 スケジュール不安、情報の非対称性に対してどう向き合うべきなのか得心がいった。

…他にも盛りだくさんなのだけど、語りきれそうにない。 あんまり長い文章書いてもまとまらなさそうなので、とりあえずぜひ読んで欲しい〜。